八十八か所お遍路参りツアー二回目
一回目の参加の人たちがずっと同じというわけではありません。梵は2024年で全て回るつもりでいますけど、必ずいけるとは限りません。なので、ここは行けてないとかここはもう一度行きたいとか、この日にちは都合がつかないので、別の旅行会社の日程で行くとか人それぞれです。
順打ち、逆打ち入り乱れて回る人もいたり、歩きや個人のお参りも取り入れつつの人もいます。今回はぐっと人数が減りバスの中も一人で二椅子利用の楽々プランです。
曇ってはいますが雨の心配もなく高速をどんどん走っていきます。
第八番札所@熊谷寺
ご本尊@千手観音
始めの1番から10番くらいまではバスの駐車場から歩きやすく、またお寺同士も近場に集まっていて、歩き遍路も可!みたいな感じです。
一回目の時より少ないとはいえ、なかなかゆっくりお堂の中も見れなかったり、観光するという時間は一切ありません。写真撮影も至難です。
金剛杖はまだつきなれて無くて持ち運んでる感じですが、実はとても大事だそうで同行二人の同行が金剛杖という風に説明されます。つまりお大師さん=金剛杖なので杖カバー部分は頭になるそうです。
梵が目印を兼ねてキャラクターバッヂをつけていたら、女性から先(頭の部分)は良くないと指導されました。
お参りに揃えるべきものは輪袈裟と金剛杖(杖カバー)納札、数珠ここまでは個人の物なので絶対。お経本(覚えていれば必要ない)お線香お蝋燭お賽銭は購入もできるし補足が効く。なので、最も大切なのは実は金剛杖なのだ。
ガイドさん曰く、最近は買いましょうとか揃えてくださいとは言ってはいけないとか。ドラマのようですが、大事ですよぉとは言いますが、お参りしたいなら必須です!と。観光なら別ですが。
白装束も必ずしもではないし、歩き遍路でもないのでせいぜい白衣で充分。
歩き遍路の方も多くなってるけど、暑さ寒さに対応した服装になってくると思う。菅笠は涼しいんだろうか?今後暑くなってからの陽ざし対策は気になるところ。バスの中は冷房があるだろうけど、サングラスはOKなんだろうか。
輪袈裟の向きもあり、梵は度々違ってますよと他のベテランお遍路さんに訂正される。適当に首にかけてるのでは駄目なのだ。
くぅーーー。
ほんとは数珠もお遍路用の煩悩の数の八十八玉のものが正式見たいだけど、梵は梵母が持ってた沢山ある数珠のうちの大き目のモノを持って行ってる。
高速を降りる町が20年以上前になるのかな、梵母が膝関節を手術した病院へ行くICでした。
車で行ったことも有るし、高速バス利用で行ったこともある。何といっても四か月あまり入院していた記憶。手術は成功したもののリハビリが大変でなかなか帰らなかった。長く膝が痛くて苦しんでいた梵母は膝関節の名医がいると新聞で見つけその病院で手術をする!と突然言い出したのだ。
仕事の合間に梵は見舞いというか、梵母と用件をするために知らない町をウロウロした。町や病院の様子は覚えてないが、梵母がつけていた日記と数枚の写真があるのが嬉しい。その後も何回かは先生に診察してもらったような気もするけど、正座こそ出来ないし杖も欠かせないけど、最後のギリギリまで歩けて絶ち上れたのも、この時の思い切った決断があればだから。
このICの名前を聞くといつも梵母の手術のことを思い出す。術後輸血が必要ということで輸血をしたのだけど、こんなに冷たいのかというくらい冷やされた血液が体内にはいって冷たくなる梵母を大丈夫か!?と思った。
大部屋の時に両ひざとも手術をする人や産後首から下が動かなくなった人や、色々は方がいらした。梵母はほぼほぼどんな人とも仲良くなれる人だったので、不思議だ。
高速からは大きな仁王門が見えるのですが。お寺の駐車場にバスからは後戻りとなり、歩いていく時間はありませんでした。残念。和唐折衷の山門をくぐると、彩色鮮やかな多宝塔があります。曇ってよくわからないかもですが、多宝塔の中には五智如来が安置されてるそうです。
第九番札所@法輪寺
ご本尊@涅槃釈迦如来
全くの田畑の中にあるお寺でした。参道に土産物屋さんが居並ぶ大きなお寺でもないし、お守りが特別なものでもないし、有難さは同じであってもひっそりなお寺もあると思う。でも、雨上がりのお庭を綺麗に枯れ葉掃除をされていて、大切にされているのが知れて良かった。
寝ているお釈迦様、涅槃像がありこのお寺のみ。拝めなかったけど身の丈2尺5寸だそうです。
さて、ランチタイム。
炭水化物てんこ盛り。梵母が亡くなってから、こういう場面でなければ食べないうどん。
夕食時も蕎麦やラーメンは作ることはあっても、うどんは食べない。食べれないから食べない出来れば食べたくないに変化している。
うどんしかないですと言われたら食べますし、ご飯だけにしますとかではないけど、小さめのお椀だったし、美味しく頂きました。
お土産になるとわかめと酢橘うどんを購入。こういいうのは買っておかないと、PAで無理やり選ぶ羽目になるからね。
山の中腹にあるお寺に向かいます。
狭い道を登った先に300段の階段があります。以前のツアーは1時間以上かけて歩いていたのですが、今はワゴンボックスに乗って行きます。
第十番札所@切幡寺
ご本尊南面@千手観音/北面@女人即身成佛
バスの駐車場からボックスカーで急な斜面を上り下りするのだけどボックスカーの運転手さんが慣れていて狭い急な道を猛スピードで走ります。
確かに対向車はいないかもしれないし、日に何度も毎日毎日行ったり来たりしているとはいえ、そんなアトラクションは求めてないのよ。
特に下りがスリル満点。
梵母とオーストラリアに行った時に白い砂浜をジープで上り下りするアトラクションがあったんだけど、それ思い出しました。いやそれよりスピード出てるし、広い砂浜ではなく、横は崖ですからの山の坂道を駆け抜けます
大きな乗用車のタクシーでは切り返しも難しいだろうし、独占案件ではあるけども。
敷地が広いお寺は色々な木が植えられていて蝋梅や白梅などもこの季節あるし、桜も沢山ありました。
ガイドさんがバスの中で説明してくれるし、なんならDVDも見せてくれるのですが、立て看板の説明を読む暇もなく大急ぎです。
急がされては無いけどお参りしたら団体行動ありきです。
そういえば梵母が手引書みたいな各お寺の本を持ってたなと思い探して見るものの、どこへ置いたのやら捨ててしまったのやらすぐには見つけられない。
あっちに片づけ、何回目かの片付けで処分したのか、それすらわからない。そのうち出てくるといいけど。
見つかりました!
ろくちゃんが悪戯をした棚の中にありました!でかした!ろくちゃん。
本堂の周りもぐるりと回って先達さんの説明とともに有難くお参りした。
団体行動は難しい。
村の娘が旗を献上して即身成仏したは端折り過ぎてるけど、だいたいの伝説。
調べました@行脚中の大師が切幡山麓に差し掛かると民家の中で娘が旗を織っていた。丁度衣類が綻んで困っていたので大使は当て布を所望した。娘は織機にかかっていた布を切り取り差し出した。感激した大使がお礼が下糸申し出ると娘は「千手観音に使える身になりたい」という。大師はその場で観音像を刻み灌頂を授けると娘は七色の光明を放つ千手観音となった。まさに即身成仏である。
大師はこれを嵯峨天皇に申し出て一寺を建立し得度山切幡寺と名付けたという。
事らしいです。
こちらが300段の階段。
歩いて見たかったですけど、何十年も前に梵母たちがお参りした時はどうだったんだろう。
階段は行ける感じなんだけど、階段までの所がそこそこ距離があるように思えたし、しんどいかも。
普通の住宅の間の斜面になってる道をだらだら歩くのかな。帰りを歩いてる男性がいたので、ほんと時間があれば歩いてみたい。
弁財天はしっかり本気でお参りします。
ほんとにお願いします!
第十一番札所@藤井寺
ご本尊@薬師如来
吉野川を渡って今までの十番までのお寺と反対側に来ました。
車窓も少し変わります。
入ってすぐ古木の藤の木があります。何回もお参りしている方の話では藤の花が垂れて物凄くいい香りで見ごたえありよ!ということらしいです。
覗き込んでいるのは天井画の龍の絵です。
しっかり見えました。
本堂と太子堂は蝋燭を立てお線香をあげ、納札を入れお賽銭も入れ、先達さんの唱えに合わせてご唱和となります。
先達さんはすべて納得できるとも言えないけど、個人で好きに自由にお参りしますが無理なら多少は目をつぶることも致し方ないです。
そういう面でもツアーの参加人数が毎回変化するのもあるあるなのかも知れません。
納札にはお参りした日付や名前住所を記入するとありますが、前回お隣の方に教えていただき、年月日は月までで日にちは吉日でよいと。住所も昨今は大きな市くらいまでで良しということです。
輪袈裟と数珠はトイレに行く時は外しますという作法もあった。あとは、右足から門をくぐり左足で出るだったかな。それから階段とか参道とか左側通行ね。12月には身についてると思いたい。
江戸時代初期までは真言宗だったが、衰退甚だしくその後南山国師によって再興され以来臨済宗のお寺となっている。
吉野川を渡る時にガイドさんがあの山の奥が徳島市内になり、眉山が見えてます。
更にその先が淡路島ですと説明してくれました。
お任せバスツアーだと、どちらに向かっているのか、東西南北とか位置関係が解らないんだよね。初めての町だと特に。電車だと分かりやすいのにね。
で、吉野川添いにJRの線路があった。もちろん乗ったことは無いけど、単線だったし、電車は一度も走ってる所見れてない。いつ通るんだろう。乗ってみたい。
今回は参加人数も少ないし、お参りするお寺も少なかったので、予定通りにサクサクと帰路となりました。
持ってきたお弁当のバナナと粒あん蒸しパンは朝食べて、夕方に粒あん蒸しパンとコーヒー
おにぎりは残ったので、家に帰ってからおじやにして食べました。
お土産はサツマイモプリンと生チョコ饅頭。
地元の電車は帰宅時間と重なり金剛杖の梵は浮いてはいますがお帰り切符なるものがツアー参加者には配られますので節約利用で帰ります。
でもやっぱり疲れた。